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石を知る石材の強度や使用部位を見極めるために必要な4つの情報とは?
投稿:株式会社Libre
建築石材の強度や使用部位を見極めるためには、以下4つの情報を確認することが大切です。
・見掛比重
・曲げ強度
・吸水率
・硬度
今回は、上記4つの要素とそれぞれの意味について詳しく解説していきます。
見掛比重

見掛比重とは、石材の密度を表す指標のことです。
具体的には、重さと体積の関係を表しています。
一般的に大理石であれば約2.7、御影石であれば約3.0を平均としていますが、それぞれの石種ごとに数値は変わってきますので、あくまでも目安としてお考え下さい。
この指標は、石材がどれだけ密に詰まっているかを示す重要なものです。
密度が高い石材は一般的に耐久性が高く、重圧にも耐える能力があります。

基本的に、比重が大きい石材は床や基礎部分に適しており、軽い石材は装飾や壁在に向いています。
曲げ強度
曲げ強度とは、石材がどれだけ曲げる力に耐えられえるかを示す指標です。
この数値が高い石材は、曲がりやすく割れにくいと判断できます。

中でも、カウンタートップや階段などは荷重が集中することが多いため、曲げ強度の高い石材を選ぶことが大切です。
吸水率
吸水率とは、石材がどれだけ水を吸収するかを示す指標のことです。
水を吸い込みやすい石材は、凍結や汚れの浸透によって劣化しやすくなります。
逆に、吸水率が低い石材は耐久性が高く、外部環境に強いです。

このようなことから、吸水性が低い石材は外装や外構などに向いているといえます。
硬度
硬度とは、石材表面の硬さを示す指標です。
「石は全て硬いのでは?」
と感じる方もいると思いますが、表面が削れやすかったり、傷つきやすかったりする石材も存在しています。
硬度が高い石材は長期間使用しても劣化しにくいため、床材や歩道などに向いています。
逆に、硬度が低いものは壁在や彫刻などに最適です。
ちなみに、御影石の硬度は約90~100、大理石の場合は約50となっています。

焼き付けた鋼材などの硬さが100といわれているため、キッチントップなどには硬度が硬いものを選ぶのがおすすめです。
まとめ

石材の強度や使用部位を見極めるためには、見掛比重・曲げ強度・吸水率・硬度を確認する必要があります。
用語だけを見ると難しく感じてしまうかもしれませんが、意味は意外とシンプルですので、目的に合った石材を選ぶためにもぜひ覚えておいてください。
石材は一見すると全て同じに思えますが、石種によって特徴が大きく異なり、それに伴って適した使用場所も変わってきますので、事前にしっかりとチェックしておきましょう。
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